コーヒー豆知識

コーヒー豆とは
コーヒーベルトという名前をご存知ですか?コーヒーが主に栽培され る南北両回帰線(北緯25度、南緯25度)内の熱帯・亜熱帯地域を指します。 コーヒーの木はアカネ科の多年生の喬木で、アカネ科・コーヒー属は 約40種類に分かれています。飲料用に出荷される主な豆は、アラビカ種が 全体の70~80%、ロブスタ種が20~30%を占めています。 現在、コーヒーを栽培する国は60余国に及び、高品質のアラビカ種は 霜害のない標高1000~2000mの高地で、質のやや劣るロブスタ種は、 標高1000m以下の熱帯地域で栽培されています。 高地産の豆の方が、香り、酸味、コクに勝っているのは、気候が低地に 比べて冷涼(年平均気温15~25℃)で、コーヒーの実がゆっくり時間を かけて熟するためといわれています。
生豆とは?
コーヒーの完熟した赤い実をレッドチェリーといいます。 この果肉を剥くと、中からパーチメント(内果皮)が出てきます。 これを精製したものが、やがてコーヒー豆になるわけです。 風味、香りともに優れているといわれるアラビカ種の豆が レギュラーコーヒーに使われるのに対し、低地で栽培される ロブスタ種の豆は、主にインスタントコーヒーの増量材や アイスコーヒー、また工業用に使われています。 このロブスタ種には独特の香り(ロブスタ臭と呼ばれる異臭)と 苦味があり、ほんの2~3割混じるだけで、味全体をロブスタ色に 変えてしまうほど強烈な個性をもっています。 焙煎やブレンドをする際には、ロブスタが混じらないように 気をつけてください。
主な生産地
ブラジル・コロンビア・ペルー・エクアドル・メキシコ・グアテマラ・ エルサルバドル・ホンジュラス・コスタリカ・ジャマイカ・キューバ・ ハイチ・ドミニカ・ケニア・タンザニア・エチオピア・インド・中国・ インドネシア・パプアニューギニア・オーストラリア たくさんの国で生産されていますが、第一位は、やはりブラジルです
おいしい水?
おいしいコーヒーを淹れるには、おいしい水を使うことが大切です。 かつて、日本の水道水は世界一おいしいとの定評がありました。 しかし、最近では微量のトリハロメタンやトリクロロエチレンといった 発がん性物質が含まれていることがわかり、その神話は急速に崩れ つつあります。 水道水がコーヒーに適したおいしい水かどうか以前に、まず安全な水で あるかどうかが問われてきます。では、浄水器を使ったらどうか・・・ 確かに、水をまずくする原因の塩素やバクテリア、赤サビ、トリハロメタン などを除去する機能はありますが、浄水器を使ったからといって水道水が ミネラルウォーターになるわけではなりません。 コーヒーをいれておいしいのは、やはりなんといっても加熱雑菌されて いない自然水。水道水を使う場合でも、一度沸騰させて使いましょう。 ただし、湯冷ましを再沸騰させた水は、味が重たくなってしまいます。 また、鉄瓶などで沸かしたお湯には鉄分が多く含まれ、コーヒーの色が 損なわれてしまいます。
飲み頃っていつ?
コーヒー豆はの飲み頃は「焙煎したて、翌日、1週間後・・・」と 個人によってさまざまです。 ただし、挽き豆の場合はできるだけ早く使いましょう。 豆を挽いて粉にしてからは、味が落ちやすいので、 コーヒーを入れる直前に豆を挽くのがベストです。
保存容器は?
なるべく空気が入らないように、しっかりと密閉できる容器 (キャニスターなど)で保存してください。 空気に触れることにより、コーヒーの酸化が進んでしまいます。
保存場所は?
直射日光の当たらない冷暗所に置いてください。 冷蔵庫・冷凍庫が一般的ですね。ただし、冷凍保存の場合は、 取り出した際の『結露』に注意してください。 豆が湿って、風味をそこねてしまいます。 また、コーヒーは香りが移りやすいので、香りの強いもとは 一緒にしない方がよいです。 生豆の場合は、日の当たらない、風通しのよい場所に置いておくのが よいでしょう。通気性には充分注意してください。
コーヒーのリサイクル方法
・消臭・脱臭剤としてリサイクル コーヒーのかすを乾かし、小さな容器や、茶こし用のパックなどに入れ、 冷蔵庫・下駄箱などに置きます。脱臭しながら、かすかなコーヒーの香りが ただよいます。車の中などに置いてみるのもいいかもしれませんね。 また、少し湿らせたまま灰皿の底に入れておけば、消臭プラス、吸殻の火を 消すのにも便利です。 ・肥料としてリサイクル コーヒーかすを水に溶かして草花に与えると肥料になります。 または、土に混ぜて、肥料として再利用することができます。 ・針山としてリサイクル 裁縫に使用する針山をご存知でしょうか? そうです。針をさしておくあれです。 針山の中身には、よく髪の毛などが使われていますが、 乾かしたコーヒーかすで代用することができます。 コーヒーの適度な油分のおかげで、針がさびにくくなります。 ・床磨きとしてリサイクル コーヒーのかすをよく乾かしてガーゼなどで包み、床を磨きます。 コーヒーの油分でぴかぴかの床に変身! ・野良猫よけとしてリサイクル 猫はコーヒーの香りを嫌うといわれます。野良猫の現れそうな場所に、 コーヒーかすを撒いておけば、猫よけになります。 庭が荒らされて困る!という場合には、花壇の中などに蒔けば、 猫よけプラス肥料にもなるので、一石二鳥ですね。
カフェインの効果
コーヒーにはさまざまな成分が含まれていますが、中でもよく知られているの がカフェインではないでしょうか。カフェインの主な働きをまとめてみました。 ・中枢神経などを刺激して、集中力を増加させる。また、動作を活発にさせる。 ・体の働きをよくする。 ・エネルギーの消費と脂肪の分解を促進する。
ダイエットに効果あり?
コーヒーの成分に含まれるカフェインには血流を促進する働きがあるので、 脂肪の燃焼をたすけます。医薬品として、カフェインがダイエット補助剤に 使われることもあります。 コーヒーのそのものにカロリーはありませんが、ミルクや砂糖を多用して しまっては、せっかくの効果も半減してしまいます。 ブラックで飲める、自分好みのコーヒーを見つけてみてはいかがでしょうか?
ガン予防になる?
医学的研究の結果、コーヒーによって発ガンする、という結論は 出ていないそうです。 それよりも、結腸ガンや直腸ガンを抑制する働きがあると報告されています
血圧を調整してくれる?
コーヒーには血流をよくする働きがあります。朝が弱い低血圧の人には、 血流がよくなることで活動的になり、効果的かもしれません。 また、血圧の高い人は、毛細血管の拡張効果で末端の血管が開き、 血流がよくなることで、血圧を低下させる効果があります。
二日酔いにきく?
そもそも二日酔いというのは、アルコールがアセトアルデヒドという毒素に 変ることで起こるものです。アセトアルデヒドに変わってもなかなか分解 されないため、神経を刺激し続けます。 コーヒーの成分に含まれるカフェインは、肝臓や腎臓の働きを活性化する のでアセトアルデヒドの分解を促進してくれます。 また、利尿作用により、老廃物のすばやい排泄にも効果的です。
コーヒーと胃
コーヒーの多飲が胃を悪くするのかどうかは、医学的にはっきりしていません。 コーヒーには、胃酸の分泌を促進させるカフェインが含まれていますが、 これはコーヒーに限らず紅茶や日本茶にもカフェインが含まれています。 コーヒーをよく飲む人には、過度な喫煙者やお酒好きの人が多く見られます。 過度な喫煙や飲酒が胃だけではなく、体に悪いということは言うまでもありま せん。 コーヒーはせっかく胃液の分泌を促進する働きをもっているのですから、 上手く利用して胃の健康を目指しましょう。
コーヒーで中毒?
コーヒーは飲み過ぎると中毒になるという言葉を耳にしたことはありませんか? 「カフェイン」という成分から中毒性を連想する人も多いのではないでしょうか。 実はカフェインの含有量はコーヒーよりも紅茶や日本茶の方が多いんです。 意外でしょ? ですので、コーヒーで中毒というのは、ちょっと考えにくいですね。 コーヒーが好きで好きで仕方ない!という中毒なら大歓迎ですが。。