ゴッドマウンテン



ゴッドマウンテンに続く主力銘柄とするための最初のハードルはクリーンカップです。ゴッドマウンテンの「雑味のなさ」に匹敵する――、という点は譲れない条件でした。キラバンバは精選方式に水洗式を採用し、さらに複数の選別方法を複合的に行うことにより雑味の原因を徹底排除し、非常に透明感のある味わいに仕上がっています。

焙煎は言うまでもなく珈琲の味を決定する最終、最重要工程です。生産室(焙煎室)にて試行を重ね、酸味と甘みをバランスよく引き出すことのできるハイローストでご提供させていただきます。弊社は創業以来50年以上の長きにわたり焙煎技術を磨き続け、2017年には食品安全マネジメントシステム認証(ISO22000:2005)を取得※。生産環境、品質管理体制を一新し、皆様においしく安心してお召し上がりいただく珈琲作りへの取り組みを行っております。 (※認証範囲:コーヒー豆の焙煎加工)

キラバンバは水洗式コーヒーのクリーンなカップを持ちつつ、フレッシュなオレンジを思わせるような上品な酸味、後味には黒糖やカラメルの様な濃厚な甘みを兼ね備え、多くのコーヒーファンの皆様にご満足いただける仕上がりになっているかと思います。この味わいをぜひお楽しみ下さい。

生産地域 :ペルー クスコ キラバンバ地区
標高 :1,500m~2,000m
規格 :G1-S16UP
精選方法 :水洗式(発酵槽使用)
乾燥方法 :天日乾燥/機械乾燥
主品種 :カチモール、ティピカ種


キラバンバ農園内の生産設備は長年に渡って使用されていて、歴史を感じさせるものが多く見られます。時を経てもなお、与えられた役割を果たし続けている設備や道具の数々。それらは、この地に受け継がれてきた伝統的なコーヒー作りと重なって見え、感慨深いものがあります。
栽培品種のカチモール種は雑味が少なくオレンジのようなさわやかな酸味が特徴です。比較的標高の高い地域で育てられた方が優れた風味を発揮するため、キラバンバの標高(1,500~2,000m)は最適です。収穫時期になると町の人たちが日雇いで手伝いに来て、みんなで手摘みをするのだとか。 この町の大切な産業として、町の人々に支えられながら本来の味わいが守り続けられているようです。
キラバンバの精選工程には伝統的な水洗式(ウォッシュド)が採用されています。レッドチェリーの果実を取り除いたパーチメントを発酵槽につけ、粘液質(ミューシレージ)を発酵させてから水洗除去するこの方式は、クリアテイストな仕上がりに定評があります。私もゴッドマウンテンのバリ農園にて現地指導を行っていたこともあり、今回も農園主とコミュニケーションを取りながら技術的なアドバイスをしたり、一連の工程を確認しいくつかの改善点を提案しました。
パーチメントから脱穀された生豆(グリーンビーンズ)は石取機で異物を除去後、カラーソーターという色を読み取る機械でスキャンし欠点豆を取り除きます。最初はシングルカラーで「黒色」をはじいた後、スクリーン選別で大きさによるグレード分けを行い、仕上げに再度オールカラーでの選別を行い精度を高めています。ひとつひとつの妥協のない工程の積み重ねがキラバンバのクリーンカップの秘密です。
こうして全ての工程を終え、美しく粒のそろったグリーンビーンズは麻袋に詰められ、首都リマ西部に位置する国内最大の港、カヤオ港より日本へ向けて出港します。
日本に届けられたキラバンバ。麻袋はペルーの象徴、シカンの神トゥミをあしらった弊社専用のオリジナルデザインです。保管庫に積まれた各国のコーヒー豆の中でもひときわ目を引くエキゾチックな存在感を放っています。
焙煎を終えたキラバンバの出来には私自身とても満足しています。この味わいを皆様にお届けできることを心待ちにしております。

生産地域 :ペルー クスコ キラバンバ地区
標高 :1,500m~2,000m
規格 :G1-S16UP
精選方法 :水洗式(発酵槽使用)
乾燥方法 :天日乾燥/機械乾燥
主品種 :カチモール、ティピカ種